グレデレラ


「……チッ」

舌打ちをすると近くにいたメイドがビクビクしてシンデレラの様子を窺っています。



「はぁ……
なんでもないから気にしないで。
あー……それと。
そんな怯えないでくれる?
いきなり噛み付いたりしないから」



ポカンとしたメイドを置いて

すたすたとその場を去るシンデレラ。




いゃいや。シンデレラ。

それでいいの?

メイドさん放置ですか?


どうにかしたほうがいいと思うのは私だけでしょうか……

絶対!
変な子だって思われたよ!!




天の声なんて気付くハズがなく、シンデレラは歩いて行ってしまいました。








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