グレデレラ
メイドとシンデレラ。
「えっと……グレデレラ様、どうかなさいました?」
この意味のわからない空気を止めたのはメイドでした。
「は?どうかって………あんた分かんないの?」
「はい……」
「はぁーー………じゃあ…質問なんだけど、私の名前知ってる?」
シンデレラにため息を吐かれて、びくつくメイドでしたが簡単な質問だったので安堵しました。
「え?はい。もちろん、存じております。グレデレラ様ですよね」
にっこり満面の笑み。
一方、シンデレラは
引きつった笑み。
「………私。シンデレラなんですけど」
「………………え?」
一気に笑顔が凍りつきました。