グレデレラ


「…奥様!」




振り返るとバラをカゴいっぱいに入れた奥様が立っていました。

色とりどりのバラが入っています。




「珍しいですこと。シンデレラが庭にいるなんて」


「奥様に用事がありまして…」


「用事?」




奥様は噴水に近づいて腰掛けるとシンデレラにも横に座るように促しました。


奥様に促され、シンデレラは
小さく頭を下げて奥様の横に座りました。




「はい。私を………メイドとして働かせていただけませんか」



「………………なにを言っているんです?」




奥様は
予想もしていなかったことを言われて驚きました。

そして

どうしてそんなことを言ったのか理解できませんでした。









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