グレデレラ
シンデレラは
顔を赤らめて再び地面に視線を落としました。
私としたことがー!!
ソラに聞かれるなんて………
我慢して
鳴らないようにしてたのに……
思えば朝起きてからシンデレラは何も口にしていません。
予想もしていなかった
モーニングコールで起こされて、よく分からないまま急いで準備をして、なんでか物置部屋に連れて行かれ、
かれこれ一時間は経ったでしょう。
さすがにお腹が空いてきます。
すると隣から
小さな笑い声が聞こえてきました。
シンデレラはうつむいていた顔を上げて隣を見ると
ソラが必死に笑いをこらえようと口に手を当てていました。
ですが
こらえきれずに笑い声が洩れています。
「笑うな!」
「申し訳ございません……ぷっ」