恋×愛㊤
そういえばなんでコイツは県立高校に入学したんだ?
お嬢様なら私立に行くだろうに…
「ここでいいですか?」
「え?あ、ああ」
「どうかされました?」
「いや、別になんでもない」
ベンチに座る宮本の横に座る俺。
「そういえば、今日は学校でサボろうと思って…」
そういいながら宮本は鞄をガサゴソ。
「何探してんだ?」
「あったあった、これです、アイポット」
俺はコイツと初めて話すからわかんなかったけどさ、こんな性格だったんだ。
結構現代系なお嬢様。
「一緒に聞きましょ」
と言って右イヤホンを渡された。
結構最近の曲が流れてくる。
「なあ、俺さ気になることあるんだけど」
「なんですか?」
聞いちゃいけないと思ったけどやっぱ気になる。