恋×愛㊤
「スゲーじゃん少し話しただけで夫婦になったんだ」
ち、違う?!
沖田さんのほうを向くと口ぱくで何か言われた。
私でもなんとなく分かるよ…
バ カ !!
そういわれると何も返せなくなるよぉ…
とりあえず、こう返した。
す み ま せ ん
沖田さん呆れ顔、私しょんぼり顔。
「俺たち、付き合ってなんかねぇよ」
「そ、そうですよ!大体何を根拠にそんなことを…」
「これ」
岬さんが渡したのはチラシのような紙。
そこに書かれていたのは
『決闘!!沖田隆斗VS宮本海斗!!
沖田は日菜を嫁に貰えるのか!?』
誰です。こんな悪戯(イタズラ)する人は。
もちろん知ってます。私の兄です。
私は紙をビリビリに破いた。
「これは全て冗談、嘘(ウソ)なんです。信じちゃ負けですよ」
「それもそうよね、今までしゃべったことのない二人がいきなり結婚だなんてあり得ないわよね」
その通りです。