恋×愛㊤
「ここのゲーセンでいいよね、日菜どれにする?」
私はもう顔が熱くなってる。
すると知香ちゃんがこっそと私に
「プリクラ撮るときあたしそっと抜けようか?」
「だ、ダメ!?」
必死だったから大声で言っちゃった。
「冗談だよ、冗談」
言っていい冗談と悪い冗談があるでしょ!!
とは言えず、結局プリクラ台の中へ入る。
「とりあえずお金は学兄が払うヨロシ」
と、訛りながら言う知香ちゃん。
「わ、悪いですよ!!私が払います」
と言ってお財布を開くものの、私100円なんて持ってない。
「お嬢様は100円玉なんかに縁がないんだよ」
「1000円札を両替します!!」
なぜか必死な私。