龍花

…あれ??

なんだろう?

暗闇の中に誰かいる…

私??

いや、違う。

私に似てるけど違う。

じゃあ誰??

「ヒック…ヒック」

…泣いてる??

「れー君、どおしたの??」

あれは…

7年前の私だ…

じゃああの子がれー君??

あのこと私の関係って…

駄目、思い出せない。

「あのね、お父様がりーちゃんの悪口言ってたの。

「アイツは化け物だ。消えてくれないかな…

なぁ、蓮」

って、僕に言ってきたの。」

!!!!

思い出した…

あの子は…蓮は私の弟だ…

何で思い出せなかったんだろう…

でも、今更思い出しても意味ないね…

「蓮」

「なあに??」

「お前はアタシの事が怖い??

化け物って思ってる??」

蓮は頭を横に振った。

「そっか、

だったらイイよ。

蓮だけ味方にいてくれればそれでいいよ。

だから、お願い…ずっと私の味方でいて…」

「当たり前だよ!!!」

そう、あの頃の私は蓮がいいたから生きて来れたんだ…

蓮だけが私の生きがいだったんだ…。

…っ!!


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