ネバーランドへの片道切符
「ねぇ、私の見た目はねーちゃんにまあまあ似てるでしょ」
「見た目は……な」
同じだと思えれば、それで十分。
「じゃあ、私をマユだと思って抱いてよ」
艶っぽい声を自分の中で出したつもりだ。
「なに言ってんだよ!!」
ベッド上の彼との距離を縮めていく。
案の定、彼は驚きながらも赤くなってる。
「マユの代わりになってあげるって言ってんの。
私も受験勉強ばかりで、ストレス溜まってるしさ」
「こーゆうの慣れてんの」
喋れば、互いの息がかかる距離。
「慣れてんの」の意味は「誰にでも簡単に身体を許しているの?」の意味あい。
「慣れてるよ」
――嘘。
好きだって言われた男と付き合って、経験はしたけど、行為だけの関係は持ったことも、持とうとも思わない。
だいたい私は、恋愛も、行為も、淡泊らしく、そのお陰で、カレシが出来ても長続きしない。
なんとなく好みだからで、付き合っちゃうから、そうなっちゃうんだろうな。
付き合って最後までしたのは、二人ぐらいだから、人並みぐらいかな。
人並みが分からないけど……
だから行為事態にも慣れているってわけでもないの。
「見た目は……な」
同じだと思えれば、それで十分。
「じゃあ、私をマユだと思って抱いてよ」
艶っぽい声を自分の中で出したつもりだ。
「なに言ってんだよ!!」
ベッド上の彼との距離を縮めていく。
案の定、彼は驚きながらも赤くなってる。
「マユの代わりになってあげるって言ってんの。
私も受験勉強ばかりで、ストレス溜まってるしさ」
「こーゆうの慣れてんの」
喋れば、互いの息がかかる距離。
「慣れてんの」の意味は「誰にでも簡単に身体を許しているの?」の意味あい。
「慣れてるよ」
――嘘。
好きだって言われた男と付き合って、経験はしたけど、行為だけの関係は持ったことも、持とうとも思わない。
だいたい私は、恋愛も、行為も、淡泊らしく、そのお陰で、カレシが出来ても長続きしない。
なんとなく好みだからで、付き合っちゃうから、そうなっちゃうんだろうな。
付き合って最後までしたのは、二人ぐらいだから、人並みぐらいかな。
人並みが分からないけど……
だから行為事態にも慣れているってわけでもないの。