どこかで誰かが…
そんな佳菜子を引き寄せ、そっと抱きしめる片桐。


「ホントだよ。」

「当たり前じゃんか。つーかさ、俺の方が耐えられなくって帰って来たりして!ははは」

「…大地くん。」

「ん?」


片桐が顔を覗いた隙に、キスをする佳菜子。

そして…

「ねぇ、しよう…」

そう囁かれた途端、

いてもたってもいられなくなった片桐は、さらに強く抱きしめていた。


片桐の強引なキスが、佳菜子の、そして互いの気持ちを高ぶらせ…
濃厚なキスを交わしながら、部屋へとたどり着いた二人は、

いつになく激しく、
そして、
何度も何度も、
互いの気持ちを確かめ合うのだった。

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