紅龍 ―2―
「遊んでも、喧嘩しても、寝てたっていい。」
そう。何をしてもいい。
「覚悟が決まるなら。」
覚悟が決まるなら何をしてもいい。
皆は唖然としてる。
喧嘩の前日に遊べと言う奴が何処にいる。
でも、でもそれは、皆を信じているから。
「……明日の集合は朝の6時。私は紅龍7代目総長として、紅花としてここに立つ。だから覚悟のある奴は来て。……待ってる。」
皆を信じてる―…。
だから私は明日、7代目総長として立つ。
それから十分もすれば倉庫は空となった。