紅龍 ―2―
「龍達は私が“仲間”として連れてきたの。別に恭平に会わせるためじゃない。それに明日は―…」
「それも分かってるから。話なら後でいい。待っててやるよ。」
「…―うん。」
だから龍達は違うと示さないといけない。
でもそれさえも恭平は知っている。
本当に二ノ宮の名に相応しい人だ。
「じゃあ私は親父達のとこいるから。」
「あぁ。俺は―…寝てるよ。」
そう言ってどこかに行った恭平を見送った後、私はまだ考え中の龍と顔を青くさせたままの結真達、さっきからずっと恭平を睨んでいた隼人を連れて親父達の方に行った。