紅龍 ―2―
「おぉ。蘭!!それに隼人君や龍君達まで!!」
中庭に置いてあるテーブルセットで優雅にお茶でもしていたのか、変なオーラを出しながら手を振る親父。
その横には兄貴とあっちゃんと智もいた。
やっぱ来てたんだ。
三人と目が合うと三人とも苦笑いだった。
「恭平君には会ったか?あいつは相変わらずだな。」
それとは真逆で親父は満悦に笑っている。
親父は恭平が大好きだ。
でも兄貴やあっちゃんはあまり恭平を好んでいない。
それは恭平と居ると疲れるからだと思う。
何て言うか空気が違う。
「でも良く笑うようになった。」
まぁ、親父にとっては空気が違う事何てどうも感じないんだろうけど…。