紅龍 ―2―




しかし私の言葉に返ってきた言葉は







「ふんっ。何故、俺等がお前等に協力しなければいけない。そんなの俺等に利益あるわけ?」










全くの私の言葉を無視した言葉だった。








でも優しい私は心の中で謝れよと突っ込みを入れるだけで一様説明をした。











「今の私達の力では闇夢に潰される。そこまでではお前等、青虎には関係ない。」





「それなら―…」







「話を聞け。問題はこれからだ。」









私は龍の言葉を遮り話を続ける。







「私達…紅龍が闇夢に潰されると族のトップが居なくなる。

そうなれば普通ならNo.2の青虎が族のトップになる。

しかし族が組に潰されるのは普通じゃない。


闇夢の組長は頭が回る。


奴なら紅龍をトップに残してその戦力で族の世界を操ろうとする。



そうなれば……いつかは全ての族が消えるかもしれない。




それを阻止しないといけない。





お前等にはこのまま何もせずに潰されるか私達と手を組んで闇夢を潰すか。




その2択しかない。






利益など関係ない。」








私の精一杯の説明。




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