紅龍 ―2―
外に出て、冷たい風に当たる。
夜に暗闇には月の優しい光だけが姿を示す。
「―――…。」
『ふんっ。何故、俺等がお前等に協力しなければいけない。そんなの俺等に利益あるわけ?』
私は龍の言葉を思い出した。
正直、あの言葉はショックだった。
何だか龍が他人に見えた。
しかし、あの場合は龍があっている。
私は7代目総長として此処に来たんだ。
龍は私を紅龍7代目総長として見てあの態度を取ったのかな?
龍は全国No.2の総長。
そんなに簡単に動けないよね―…。
私は足を止め月を眺めた。