紅龍 ―2―
「危な―…い!!」
声を上げて見てももう遅い。
あぁ。ごめんなさい―…!!
そう思っておもいっきり目を瞑る。
でも缶が何かに当たる音なんてどこからも聞こえてこない。
私は可笑しいと思って目をゆっくりと開いた。
「なに私に缶蹴ってんの?手がよごれたじゃん?」
そこには―…
「何で居んの?」
「お母さんから伝言。」
「は―…?」
「全てが終わったら二ノ宮さんのところに行けって。」
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