紅龍 ―2―


「危な―…い!!」



声を上げて見てももう遅い。



あぁ。ごめんなさい―…!!



そう思っておもいっきり目を瞑る。




でも缶が何かに当たる音なんてどこからも聞こえてこない。




私は可笑しいと思って目をゆっくりと開いた。




「なに私に缶蹴ってんの?手がよごれたじゃん?」




そこには―…




「何で居んの?」




「お母さんから伝言。」




「は―…?」




「全てが終わったら二ノ宮さんのところに行けって。」




< 170 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop