紅龍 ―2―


「闇夢との喧嘩終わったら話がある。」




そして言葉を口にする。




明日―…か。




「分かった。明日ね。」




「あぁ。」




龍の言った明日ってとこに少し悲しくなった。




でも、きっと顔に出たのは一瞬で気付かれないほどだったと思う。





私はぎゅっと手に力を入れた。





「…―あっそうだ。明日はクリスマスイブだね。もしかしてプレゼントの話?」



そして思いっきり笑った。




「…―あぁ。」




私に続いて笑った龍の顔を見て私はただ罪悪感で一杯だった。









< 176 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop