紅龍 ―2―
「闇夢との喧嘩終わったら話がある。」
そして言葉を口にする。
明日―…か。
「分かった。明日ね。」
「あぁ。」
龍の言った明日ってとこに少し悲しくなった。
でも、きっと顔に出たのは一瞬で気付かれないほどだったと思う。
私はぎゅっと手に力を入れた。
「…―あっそうだ。明日はクリスマスイブだね。もしかしてプレゼントの話?」
そして思いっきり笑った。
「…―あぁ。」
私に続いて笑った龍の顔を見て私はただ罪悪感で一杯だった。