紅龍 ―2―


時間は昼になる。




今は皆で良くそんなに集められたなと思うほどの弁当を食べていた。




コンビニ弁当みたいなもんじゃなくてちゃんとした弁当。





きっと高いであろうその弁当を口に頬張ればとても美味しかった。




でも今の俺には味なんてどうでもいい。



俺にとってはランの様子がおかしい事が優先される。




さっきランが見せた悲しそうな顔が忘れられない。




ほんの一瞬だったから俺の見間違いかもしんないけど―…




でもそれからの時間、ランを見てやっぱり様子がおかしい気がする。




何だか何かを隠しているようだった。




< 178 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop