紅龍 ―2―
まぁこの時は何も分からなかった―…。
そして時間は過ぎた7時まであと1時間となった。
皆、緊張を隠せずピリピリしている。
俺だってその1人だ。
でもあの3人からはまた違う感じが出ていた。
蘭に隼人。そして結真。
3人そろって立つその姿は近寄りがたいもんだ。
何やら話をする3人。
何だか楽しそうに見える―…
笑ってるし―…。
あと1時間。
どうやらそんな数字はあまりあの3人には関係ないらしい。