紅龍 ―2―
7時になると直ぐに倉庫はバイクや車の光で照らされた。
倉庫の外で待っていた私たちは沢山の光に目を細めた。
この光の数からして闇夢の奴らは結構な人数だと思う。
そんな沢山の光の中で車の扉が開くのが見えた。
出てきたのは勿論と言っていい、国分だ。
「…―わざわざありがとうございます。」
車から完全に出てきた国分に作り笑いを見せた。
「本当ですよ。」
国分も私に同じような笑顔を見せた。
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