紅龍 ―2―


でもそんな空気もほんの一瞬。



「「……―。」」




何も言わず睨み合う。




この独特の空気。




楽しい―…




そして私はふっと笑った。



『わぁぁぁぁぁ――…!!!』




そしてそれが合図だったかのようにこちら側は声を上げて闇夢側に向かった。




殴り合う両者。




それを私は見つめていた。



…―私はまだ参戦しない。




今回、私が彼方の手に渡れば何もかもが崩れる。




だから初めは様子見として高みの見物となるのだ。




本当は今すぐにでも殴り掛かりたいけど隼人に怒られるから我慢する。






< 185 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop