紅龍 ―2―
しかし、その国分の笑顔とは逆に闇夢の数はどんどん減っていく。
これは結真たちと龍たちのおかげだ。
皆、前まであった無駄が無くなった。
私から見ても強くなった皆。
闇夢も少し逃げ腰になっている。
もう時間の問題だ。
私は国分のもとに足を進めた。
それに国分も気付き、私たちは睨み合う形になった。
「やってくれるな―…黒瀬の娘。」
「何言ってんの?あんた笑ってんじゃん。」
お互い奇妙な笑みを浮かべていた。