紅龍 ―2―
降りた幕−昇り始めた幕
俺はきっとまたランが1人先走ったに違いない。
待っていれば「ごめん。実は―…」と言って帰ってくるとそのときは思ってた。
だから隼人を説得してその日、青虎の倉庫に一度帰った。
鳩芭さんはもう少し残るから見つけたら連絡してくれると言ってくれた。
…―でもランは日付が変わっても帰って来なかった。
先に戻っていた仲間に聞いても一度も戻ってないと心配そうな顔を見せた。
俺たちはランを探した。
もう一度紅龍の倉庫に行って辺りを探した。
でも見つからなかった。