紅龍 ―2―
「蘭ちゃん―…着いたよ。」
何分ぐらいたっただろう。
京花の言葉どうり車は車桜会の邸前に止まっていた。
本当は心の中で他の場所だったらって思ってたんだけど―…
まぁ、そんな願いが叶うはずもない。
私は恭平が開けてくれたドアから外に出た。
「ようこそお越しくださいました―…桜さんから着替えてこいとの事です。」
すると玄関で待っていたのか邸の管理をしている人が居た。
こんな寒いのに―…
「ありがとうございます。」
私はそう言って管理人に着いていった。