紅龍 ―2―
「何言っての?そんなの分かってるよ。蘭ちゃんのは私が着せてあげる。」
私の言葉に京花は言ってなかった?とでも言うように笑って答えた。
そんな京花の笑顔を見て私の力が抜ける。
そんな事聞いてない!!
私は心の中で京花に馬鹿だろ?って叫んでやった。
…―心の中でね?
まぁ、実際にそんなこと言える事なく私は京花に従って着物を着せてもらった。
…―京花はとてもやり方が雑だった。
でもまぁ、出来上がりは完璧で。