紅龍 ―2―
1人、用意された部屋で暗い事考える。
母さんとの話が終わって私たちは各自用意された部屋に通された。
時間も時間だから休めと。
ついでに今は朝の2時。
本当は眠いのだけど、脳が許してくれなかった。
考える事が沢山あると。
母さんの言ってた一言一言を理解しろと。
“最近、腐った会や組。族が多い。それを潰さないといけないわ。”
“そして、黒桜会の者になるとして、貴方たちにはリングと名前が贈られる。…―蘭には赤いリングを。そして名はRed owl。”
“それと、これから貴方たちは沢山のものを失うと思うわ。だから、それを受け入れるための決意をしなさい。”
“貴方たちは黒桜会二代目なのだから”
黒桜会二代目。
私の新しい名はRed owl。
赤いフクロウ。
もう私は紅龍七代目総長じゃない。
紅花じゃ―…ない。