紅龍 ―2―
これが紅龍での身体の作り方。
上の者と下が喧嘩をする。
喧嘩に強くなりたいなら喧嘩で強くなれと言う初代の考えらしい。
蘭は息切れ一つせずに下を殴り続ける。
下の奴は傷だらけ。
でもその顔には真剣さがある。
蘭を眺め蹴りの仕方や殴りのタイミングを学んでいる。
これが全国No.1。
一方、隼人と結真はと言うと幹部同士の殴り合いを見学しながら指導していた。
「そこはもう少し身体ひねろ。」
「さっきのは回し蹴りしろ。」
これも紅龍のやり方。