紅龍 ―2―



そんな私を見てられなくなったのか、ちょうど泣き止み落ち着いた頃に恭平が部屋に入ってきて言った。





「明後日からは学校だ。学校に行ってこい。」





ここで初めて明後日から学校だと知る。




真剣な顔して言ってくれる恭平には悪いが、今の私はそんな事しか考えられない。




だって。





「嫌。」





たとえ明後日から学校でも私は学校なんて行く気はない。




学校には隼人も、龍も―…仲間がたくさんいる。




仲間を捨てた私がそんな学校にノコノコ行けるわけが無いだろうに。





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