紅龍 ―2―



あぁ、まぁとにかく私は寝たいのだ。




「…―寝る。」




「おい!蘭。」




私はそれだけ言い、兄貴を無視して目を瞑った。




「…………――。」




そう言えばもう、黒桜会二代目を名乗って1ヶ月すぎたかな。




黒桜会二代目になった今。




困るのは寝るとき誰かが居ないとうなされる事―…





…―それがいつも兄貴のとこ、理事長室で寝る理由でもあるんだ。







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