紅龍 ―2―



まぁ、それを兄貴は分かってくれてるようで。





何だかんだいっつも私が起きるまで無理に起こさないし、起きれば毛布がかかってる。





だから、私は兄貴には感謝してる。




いっつも色々、心配かけて申し訳ないけど。




もう少しの間は私の我が儘を聞いててほしいな。




何てウトウトしながら考えた。




「…―蘭。ごめんな。」




そんな兄貴の声なんて聞こえずに―…。





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