紅龍 ―2―
んーどうしよ。
私は兄貴のケータイをじっと見つめた。
…―兄貴は何か帰ってくる気配がないし。
私が楓さん助けないといけないかな?
でも、起きたばっかでだるいしな―。
でも椿夜が多分関わってるしぃ―
私は行くか行かないかの間で悩みに悩んだ。
…………――。
「あぁ、もう!!何でいっつも厄介事に巻き込まれるかな!!兄貴の馬鹿野郎ぉ!!」
結果、私はそう言って理事長室を飛び出した。
しっかりと恭平にメールして。