紅龍 ―2―
どうせ今回も―…
「てか、何で椿夜に追われてたんですか。」
「あぁ、何かちょっと用事?があって溜り場みたいなとこ侵入したらさぁ、見付かった!?みたいな?」
やっぱりぃ―…。
なにが見付かった!?みたいな?だよ。
さっきまでそれで追われていて怖い思いしたんでしょ?
私は呆れたと言う顔で楓さんを見つめた。
「ははははっ。でも、ちゃんと用事は済ませたんだぞぉ!!!」
なんて言う楓さんははっきり言って私でも時々怖いと思う。
いや、馬路で怖いです姉さん。