紅龍 ―2―
一向的に切られた電話の向こうからは規則正しいプープーと音が聞こえる。
"お前の娘を使って仇を取らせてもらう"
仇か―…。
私は結真に目線を合わせた。
こうなる事は分かったいた。
私の存在がばれた時から。
だから―…
「結真。紅龍8代目総長として私の考え…青虎と手を組む事について貴方の考えを聞かせて。」
今は力が必要だ。
闇夢なんかに負けるわけにいかない。
これは健のためでもある。
結真。
総長として考えなさい。
「俺は―…紅龍を、蘭さんを守るためなら青虎と合併する事に賛成します。」