紅龍 ―2―



「こいつなら大丈夫だ。」







もう一度そう言った龍に視線を合わせる。






「こいつならお前等について行く。」








自信満々に言い切った龍に







「ありがとう。」









と微笑んで私は視線を下に向ける。









「じゃあ1時間後に始めるからね。それまで好きにしてて。」













これから私に休む時間なんてない。







私は隼人に少し頼み事して席を外した。










携帯の電話帳を開く。







その名前を見つけて通話ボタンを押した―…。







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