紅龍 ―2―
「まずこれからの事だけどね、私と龍と晃人をこの三人に鍛えて貰うから。
他の幹部とか下の奴らは隼人に任せる。
えーと…………この三人の事は自己紹介なしに知ってるよね?
私を兄貴…涼が。龍を智が。晃人を惇が担当ね。
各自みんな好きなように指導していいよ。
……話はそれだけ。これ以上の話は時間の無駄だから。
じゃあ兄貴。早速始めよう。」
話は私の一方的に終わった。
これならいちいち部屋で話さなくても良かったね。
「あぁ。お前休まなくていいのか?」
「何言ってるの?今、休んだ所じゃん。」
「………そうだったな。ははっ。」
私は兄貴と会話をしながら部屋を出た。