紅龍 ―2―

「智さん―…何でっ。俺は―…出来ません。」



「何言ってんの?」



本気で殴り掛かる智。それを交わすだけの龍。




「……………――っ。」



しかし、いつまでも本気で殴り掛かってくる智にいつの間にか始めはためらっていた龍も本気を出していった。





本気の殴り合いが始まった。







殴っては交わされまた殴る。









そんな光景を蘭はただ走りながら見つめていた。









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