紅龍 ―2―


でも甘えるって言ったけど実際兄貴に何も教わってない。





兄貴に目をやると兄貴は隼人の方に向かっていた。






このまま寝るつもりなどない。









私はじっと兄貴と隼人を見つめていた。










二人は強かった。








なら私はどうだろう?










兄貴に体の心配をされるほどだ。










私は弱い―…







もっと強くならないと―…












ゆっくりと進む足は自然とまた兄貴の方に向かっていた。







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