紅龍 ―2―


寒い冬の夜。







街では綺麗な電飾が星のように輝いている。








しかし空は黒く、何もかも吸い込んでしまいそうだった。










「今日はクリスマスだ。」










誰かがそう呟く声が聞こえる。










その日は人々が言う「聖なる夜」だった。







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