紅龍 ―2―






「…………―――。」







言葉が見つからない。








この人に何と言えばいい?










俺の居場所をなくす?









だから智さんを撃ったのか?










俺のせいで智さんは撃たれた―…?













「…………―龍。逃げろ!!」









身体が動かない。








親父がまた銃を智さんに向けた。








―バァン―







やめてくれ……






―バァン―







お願いだから―…











< 87 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop