紅龍 ―2―
その後、晃人の案内で私と隼人と結真は龍達と向き合うように長椅子に座り、幹部達はその後ろに立つ姿勢になった。
「今日、私は紅龍7代目総長として此処に来た。」
静かな空気の中、口を開いたのは私。
今回、青虎と手を組む事に対して私が全ての責任を持っているから。
私は龍達の返事も聞かずに次の言葉を言った。
「全国No.2の力を認めて頼みがある。」
これには答えを聞かなければいけない。
私は静かに龍の言葉を待った。
「………それは光栄だ。あの紅花が俺等を認めてくれるとは。話を聞こう。」
どうやら龍は話が分かるらしい。