らぶストーリー
急いで外へ出て、車へと走った。


「お前、毎朝こんなバタバタすんのか?
もうちょっと、余裕もてよ。」


「うん。でも、仕方ないじゃん。高校が遠いもん。」

私が志願した高校は遠い。だいたい1時間くらい。


「そうだな。お前ちゃんと友達つくれよ。男じゃなくて、女だぞ。」


「無理だよ。女は苦手だもん。女友達より、男友達のほうが、話やすいし。」


「そうかもしれないけど、お前は女なんだからな。後で後悔するぞ。」

心配してくれるのは嬉しいけど、朝からこんな話はしたくない。


「わかった。ちゃんとするから。」


「じゃ、頑張れよ。」
駅まで着いた。

「ありがとう。」


はぁ~。学校なんてダルい。
行きたくない。


そう思いながら電車へ乗った。
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