らぶストーリー
誰かが入って来た。



せっかくのんびりしてたのに。



「大崎。」


えっ。この声は進藤…。


振り向くと私のすぐ近くまで来ていた。



私はまえみたいに素直に好きという気持ちはなく、どちらかというと、嫉妬や怒りのほうが強くなっていた。


私には准がいる。



「何?」


私は冷たい言い方になってしまっていた。



「そういえば、一年のとき屋上で仲良くなったよな。」


そうだったね。進藤覚えてたんだ。


「そうだったっけ?」


私はわざと忘れたふりをした。本当は一度も忘れたことなんてないのに。
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