月光夜




「アッシュ様」



「ルーン、どうした」



「シルビ様が、おみえです。」



「シルビが?どうして…」



アッシュが眉を寄せて考え事をしていたら、部屋の扉が開いた。



「やぁ、ごきげんよう」



「どうして、お前がここに?」



「‘愛しのバラの君’に会いに来たのさ」



目の前に、シルビさんが来て、あたしの耳元でこう言った。



「そろそろ、思い出したかい?」



「!!」



全身に鳥肌がたった。








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