月光夜





頭に痛みが、走った。
記憶が、徐々に蘇えってくる。


「…!!」



「琳架!?大丈夫か?!」


慌てた様子で、アッシュが近くに来て、背中をさすってくれた。



「シルビ、お前一体何を!」



「何にもしていないよ。姫君に、聞いてみれば分かるんじゃないかな。」



「姫君?」



「琳架のころさ。また、来るとするよ」



手を軽く振って、シルビは帰っていった。










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