月光夜
と言っても、簡単に見るかるはずがない。
アッシュは、公務でいないしな…。
あたしは、お城にある図書室に来ている。
過去の資料に何かヒントが無いかと思ったが、あんまり参考になるものは無かった。
「ねぇ、ステッキさん。あなたの名前は一体何なの?」
話しかけてみるが、もちろん答えてくれるはずがない。
「ステッキが、喋るはずがないよね…」
ステッキが、自分の意思を持っているなら、話すことはできないのだろうか…。