月光夜
目の前に大きい城が見えている。
「お前ら覚悟は良いか?」
クリクリが私たちを見回した。
「俺は、大丈夫だ。」
「あたしも大丈夫」
「いつでも、準備は出来ております」
ルーンさんもまさかのこの戦いに参戦?
「わたくしも、参戦しますよ」
ニコリと笑ってそう言われた。
まさか、あたしの心を読まれた!?
恐るべし!ルーンさん!
「よし、ならわしの背中に乗れ。」
クリクリはいつの間にか、大きくなっていた。
「なら俺から先に乗る」
アッシュは軽々と背中に乗り、手を差しのべてきた。
「何?この手は…。」
「…見れば分かるだろ。お前が乗れないかもしれないから、手助けしてやってんじゃないか」
「あ、ありがとう」
アッシュの優しさに戸惑いながらも、手をおいてクリクリの背中にあたしも乗っる。
その後にルーンさんも乗った。