月光夜




「余計なことを言うな、ルーン」



「素直じゃないといけませんよ。アッシュ様」



「…ふん。とにかく、お前は俺の前に乗れ」



「う、上から目線!?しかも、命令形だし」



「当たり前だ」



「ムカつく!!!」



「お前ら、早くしろ。降ろすぞ…」



しびれを切らした、クリクリがあたしたちを見てきた。



「ほら、早くしろ」




「分かったよ…」



納得しないまま、あたしはアッシュの前に座った。







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