月光夜





「そうだったね。今は、琳架という名前があったね。」



「……。」


フレディ様と目線が合う。



きれいな赤い目、でも、その目が今あたしには怖くてしょうがない。



憎しみや色々な、思いがあるような気がした。


あのときのやさしい目はどこに行ったのだろうか…。


そう、疑いたくなる…。



「すまないが、あたしは琳架と二人きりになりたいのだが…」



「そんなことさせたら、琳架が危ない!」



「つまり、琳架からは意地でも離れないと?」



「まぁ、そうなるな」



「そうか…、なら仕方がない…。レイト!」






















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