月光夜
「な、なんでそんな姿なの!?」
「ワケはあとにしろ、色々と説明するのがめんどくさいが、とりあえずこれが本当の姿だ。」
「もう、何がなんだかわかんないや…」
「クリオス、まさかお前だったとわ。気づきもし無かったよ。」
「当たり前だ。この姿になったのは、100年ぶりだからな。」
あたしを、挟んで二人はほんの少しの間見つめ合っていた。
前世の記憶には、クリオスって名前は聞いたことが無い。
クリクリに最初あったときは、すでに竜の姿だったから。
「とりあえず、琳架いや、姫を帰してもらおうか」
「嫌だといったら?」
「…、力ずくで奪うまで!!」