月光夜
そういった瞬間、クリクリは大きな槍をフレディ様に振り向けてきた。
あたしの事は、考えてないのーー!!
キンッ!!
「目の前に琳架がいるのに、お前は容赦しないのかよ」
「琳架を傷つけるほど、俺は不器用ではない!!」
目の前には、槍の棒がある。
こんな状況にいたらあたし絶対に殺される!!
フレディ様が腕の力が抜けた瞬間に、逃げなくちゃ!
思考錯誤しているときでも、クリクリとフレディ様は激しく剣を交じりあわせている。
『自分自身を信じて…。』
えっ??
『あなたは、飛べるわよ…。』
誰!!??
辺りを見回すが、二人以外誰のいなかった。